コーポレートサイトのリニューアルで失敗する会社の共通点 - WEB集客に悩む中小企業・個人事業主の相談相手Keu

コーポレートサイトのリニューアルで失敗する会社の共通点

「サイトをリニューアルしたのに、問い合わせが増えない」

こういう相談が、リニューアルから半年〜1年後に来ることがあります。

費用をかけて、時間をかけて、きれいなサイトが完成した。なのに結果が変わらない。むしろ前の方が良かったかもしれない、とすら感じている。

なぜこうなるのか。

130社を支援してきた中で、リニューアルで失敗する会社には共通したパターンがあります。


失敗パターン1:『見た目を変えること』が目的になっている

リニューアルの相談を受けると、最初にこういった話が出てきます。

「デザインが古くなってきたので」
「スマホ対応になっていないので」
「他社のサイトがきれいで、うちも変えたくなった」

これ自体は間違いではありません。ただ、「見た目を変えること」がゴールになった瞬間、リニューアルは失敗に向かいます。

見た目が変わっても、訪問者に伝わる内容が変わらなければ、問い合わせは増えません。

ある老舗ギフト関連の小売業を支援したときのことです。リニューアル前のサイトは確かに古い見た目でした。でも本当の問題は別のところにありました。

「老舗としての信頼」「品質へのこだわり」というこの会社の一番の強みが、サイトのどこにも出ていなかったのです。商品説明は丁寧に書かれている。でも「なぜこの会社から買うのか」という理由が見えない。

デザインだけ刷新しても、この問題は解決しません。

改修では、まず経営者に「この会社の特徴を3つ挙げるなら何か」を丁寧にヒアリングしました。「○○という技術」「長年の実績」「品質へのこだわり」という言葉が出てきた。次に「それが新規客にどう伝わってほしいか」を言語化し、トップページに反映しました。

完成したサイトには、老舗の強みが前面に出ていました。結果、大手企業からの法人取引の問い合わせが入りました。

リニューアルの目的は「きれいにすること」ではなく「問い合わせを増やすこと」です。 この順序を間違えると、費用と時間をかけた割に何も変わらないという結果になります。


失敗パターン2:『制作会社に丸投げ』で戦略がない

リニューアルの場合、「前回も制作会社に頼んだから今回も」という流れになりやすいです。

制作会社に依頼して、デザイン案が上がってきて、修正を繰り返して、公開する。

この流れの中で、「誰に向けて、何を伝えるか」という設計が抜け落ちることがあります。

制作会社の仕事は「指示された通りのサイトを作ること」です。良し悪しの話ではなく、それが役割です。「どんな訪問者に、何を伝えて、どう行動してもらうか」という戦略部分は、発注側が決めなければなりません。

でも多くの経営者は、この部分を「なんとなく制作会社がうまくやってくれる」と思っています。

結果として起きるのが「完成したけど、思っていたのと違う」という事態です。

修正を何度も繰り返す。時間がかかる。追加費用が発生する。それでも最終的に「なんか違う」という感覚が残る。

英会話教室を支援したときも、前のサイトはまさにこの状態でした。制作会社が作ったサイトは見た目は悪くない。でも「在校生がカレンダーを確認するためのサイト」になっていて、新規客向けの情報が何もない。5年間、サイト経由の問い合わせはゼロでした。

制作会社を責めるのは間違いです。「新規客に向けて、この教室の価値をこう伝えてほしい」という指示がなければ、制作会社は動きようがありません。

リニューアルで失敗しないためには、作る前に「誰に何を伝えるか」を自社で決める必要があります。 それが難しければ、制作の前段階で整理を手伝えるパートナーを探すことをおすすめします。


失敗パターン3:リニューアル後に『放置』する

「サイトができた=集客の仕組みができた」と思っている経営者が多いです。

でも実際には、サイトの公開はスタートラインです。

よもぎ蒸し店を支援したときのことです。サイトを公開してから効果が出始めるまで、約半年かかりました。その間、SNSの更新を続け、コンテンツを足し、Googleマップも整えていきました。半年後、来客数が以前の2倍になりました。

集客の成果は、公開後の積み上げで決まります。

リニューアルしたのに成果が出ない会社の多くは、公開後に何もしていません。ブログは更新されていない。SNSとの連携もない。Googleビジネスプロフィールも放置されている。

サイトは公開した瞬間から、少しずつ情報が古くなっていきます。更新がなければ、検索でも上位に出てきにくくなります。

「リニューアルしたから大丈夫」ではなく、「リニューアルを起点に、継続的に育てていく」という発想が必要です。


3つの失敗に共通すること

整理すると、リニューアルで失敗する会社の共通点は1つです。

「作ること」が目的になっていて、「成果を出すこと」が目的になっていない。

見た目を変えることが目的。制作会社に渡すことが目的。公開することが目的。

本来の目的は「問い合わせを増やすこと」「売上につなげること」のはずです。

この目的を常に意識できているかどうかが、リニューアルの成否を分けます。


リニューアル前に確認したい3つの問い

リニューアルを検討しているなら、着手前にこの3つを自社で答えられるか確認してください。

① 誰に向けたサイトか
新規客か、既存客か。個人か、法人か。どんな悩みを持つ人か。

② 訪問者に取ってほしい行動は何か
問い合わせか、資料請求か、来店か。その行動を促す導線がサイト内に設計されているか。

③ 公開後、どう運用するか
誰が更新するか。どのくらいの頻度でコンテンツを足すか。SNSや他のツールとどう連動させるか。

この3つに答えられないまま制作会社に発注すると、失敗パターン2に直結します。

答えが出ない場合は、制作の前に一度整理することをおすすめします。「なんとなく作り直したい」という状態でも、ヒアリングの中で「本当に必要なこと」が見えてきます。


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