「WEBコンサルに相談してみたいけど、何も準備していない状態で行っていいのか」
こういう気持ちを持つ経営者は、意外と多いです。
結論から言うと、何も準備していない状態で来ていただいて構いません。漠然とした悩みでも、ヒアリングの中で整理できます。
ただ、事前に自社でできることをやっておくと、コンサルの時間がより具体的な議論に使えます。依頼前に何ができるかを知っておくことは、無駄のない相談をするためにも、自社のWEB集客の現状を自分で把握するためにも、役に立ちます。
今回は、WEBコンサルに依頼する前に自社でできることを整理します。
自社でできること1:現状の「入口」を確認する
新規客が自社をどこから見つけているかを把握することは、WEB集客改善の出発点です。
以下の3つを確認してみてください。
① Googleで自社名を検索する
自社名で検索したとき、何が表示されるか確認します。Googleビジネスプロフィールは表示されているか。サイトは上位に出てくるか。情報は最新か。
「自社名で検索しても出てこない」という状態であれば、既存客ですら見つけにくい状況です。
② 「地域名+業種」で検索する
「○○市 ○○」「△△駅 ○○」という形で検索したとき、自社が表示されるか確認します。
地域密着型ビジネスの場合、ここで表示されるかどうかが新規客の入口を左右します。競合他社と比べて自社の情報が少ない・古い場合は、それだけで機会を失っています。
③ 実際の新規客に聞く
直近で来店・問い合わせをしてくれた新規客に「どこで知りましたか」と聞いてみてください。
感覚で「SNSから来ていると思う」と言っていた経営者が、実際に聞いてみたらほとんどがGoogle検索経由だった、というケースは珍しくありません。思い込みと実態のズレを確認できます。
自社でできること2:自社サイトを「初めて来た人の目」で見る
自社のサイトを毎日見ている経営者は、どうしても「知っている前提」で見てしまいます。
一度、「このサービスのことを何も知らない人」として、サイトを最初から読んでみてください。
確認するポイントはこの5つです。
□ トップページを5秒見て「何の会社か」がわかるか
パッと見て伝わらない場合、多くの訪問者はそのまま閉じます。
□ 「なぜこの会社を選ぶのか」が書かれているか
会社の説明はあっても、「選ぶ理由」が書かれていないサイトは非常に多いです。
□ 問い合わせや予約まで、迷わず辿り着けるか
「問い合わせはこちら」というボタンを実際にクリックして、申し込みまでの流れを確認してみてください。
□ スマートフォンで見たときに読みやすいか
多くの訪問者はスマートフォンで見ています。PCで見ると問題なくても、スマートフォンで見ると崩れているケースがあります。
□ 最後に更新されたのはいつか
料金やメニューが古いまま掲載されていると、信頼を損ないます。「現在は対応していないサービス」が載っているケースもあります。
この確認をするだけで、「うちのサイト、ここが問題だったのか」という気づきが生まれることがあります。
自社でできること3:Googleビジネスプロフィールを整える
Googleビジネスプロフィールは、無料で使えて効果が出やすいツールです。登録・更新は自社でできます。
確認と整備のポイントは以下です。
登録されているか確認する
「自社名 Google」で検索したとき、右側または上部に店舗情報のパネルが出てくれば登録済みです。出てこなければ未登録の可能性があります。
基本情報を最新にする
住所・電話番号・営業時間・定休日が正確かどうか確認します。特に営業時間の変更があった場合、反映されていないケースが多いです。
写真を追加する
外観・内観・商品やサービスの写真が数枚あるだけで、「実在するビジネス」という印象が大きく変わります。スマートフォンで撮影した写真で十分です。
口コミに返信する
既存の口コミに返信がなければ、一言でいいので返信します。「ご来店ありがとうございました」という一文でも、丁寧な対応という印象を与えます。
この4つを整えるだけで、地域検索での見つかりやすさが変わります。
自社でできること4:「自社の強み」を言葉にしてみる
これが最も重要で、かつ多くの経営者が後回しにしていることです。
「うちの強みは何か」を、紙に書き出してみてください。箇条書きで構いません。
- 創業何年か
- どんな顧客をどう支援してきたか
- 他社と比べて何が違うのか
- どんな想いでこの事業をやっているのか
- 実際に顧客から言われた言葉は何か
この作業をやってみると、多くの経営者が「書けない」か「書いてみたら抽象的すぎる」という状態になります。
「品質にこだわっています」「丁寧な対応を心がけています」。どの会社も言えることが並ぶのです。
**「他の会社も言えることは、強みではない」**というのが、言語化の難しさです。
この壁にぶつかること自体が、重要な気づきです。「言語化できていない」ということは、「サイトにも、SNSにも、本当の強みが出ていない」ということだからです。
コンサルに来ていただいたとき、この「書き出しメモ」があると、ヒアリングがより深い議論になります。完成度は問いません。書けたこと・書けなかったことの両方が、現状把握の材料になります。
自社でできないこと:コンサルが必要になる場面
正直に書きます。
上記の4つは自社でできます。でも多くの経営者がここで止まります。なぜか。
**「情報は集まったが、何が問題で何から手をつければいいかわからない」**という状態になるからです。
たとえば、サイトを「初めて来た人の目」で見て「なんか伝わっていない気がする」という感覚を持った。でも「具体的にどこをどう直せばいいのか」はわからない。
強みを書き出してみた。でも「これをどう言葉にすれば新規客に伝わるのか」はわからない。
Googleで検索してみた。競合他社の方が上位に出ている。でも「なぜ差があるのか・何をすれば追いつけるのか」はわからない。
この「わからない」を「わかる」にすることが、コンサルの仕事です。
情報を集めることは自社でできます。集めた情報を解釈して、優先順位をつけて、具体的な改善策に落とし込むことは、客観的な視点と経験が必要です。
「自社でできることをやってみたが、限界を感じた」という状態は、相談のタイミングとして最も適切です。何が問題かの仮説が自分の中にあるため、ヒアリングがすぐに核心に入れます。
まず今日できること
読んでいただいた方に、1つだけお願いがあります。
今日中に「地域名+業種」でGoogleを検索して、自社の表示状態を確認してみてください。
たった5分の作業です。でもそこで「自社が出てこない」「競合他社の情報の方が充実している」という事実を目にしたとき、「何とかしなければ」という具体的な問題意識が生まれます。
漠然とした不安より、具体的な問題意識を持った状態で相談に来ていただく方が、最初の一歩から成果に近い議論ができます。
「確認してみたけど、何が問題なのかよくわからない」という場合も、そのまま来ていただいて構いません。ヒアリングの中で一緒に整理します。