WEBサイト制作を外注する際、「外注先の言ってることが何を示しているのかわからない」「思ったようなサイトができない」という悩みは、意外と多いです。
そんなときに、多くの経営者は「この外注先は能力がないのか」と考えてしまいます。
でも、実は違うのです。外注先が悪いのではなく、『仲介ステップが足りなかった』ことが原因なのです。
外注先と経営者の間に「翻訳役」「確認役」がいるだけで、その後のプロジェクトはうまくいくようになります。
では、その『仲介ステップ』が足りないことで起きる、5つの原因を説明します。
原因1:『専門用語の理解不足』
例えば
外注先が言う:「レスポンシブ対応」「SEO設定」「CMS導入」「API 連携」
経営者が思う:「???」
ここで『理解のズレ』が生まれます。
翻訳
外注先の言葉を、経営者が理解できる言葉に
外注先:「レスポンシブ対応」 → 「パソコンからもスマートフォンからも、見やすく表示されるサイト」
外注先:「SEO設定」 → 「Google で『〇〇というキーワード』で検索されるように、サイトを設定すること」
外注先:「CMS導入」 → 「あなた自身で、サイトの内容を更新・編集できる仕組み」
外注先:「API 連携」 → 「複数のシステムを『つないで』『情報をやり取りする』こと」
経営者ができる対策
対策1:わかりませんと言う 外注先の説明で「?」と思ったら、その場で「すみません、わかりやすく教えていただけますか」と言いましょう。
対策2:『具体例』で聞き直す 外注先:「レスポンシブ対応です」 経営者:「つまり、スマートフォンで見たときも、きちんと見やすく表示されるってことですか」 外注先:「その通りです」
→『確認』することで、理解のズレを防げます。
対策3:『これが伝わるか』を質問する 外注先に「この説明で、新規客は理解しますか」と聞きます。 →外注先も『わかりやすく説明する工夫』をします。
対策4:『仲介者』を用意する WEB に詳しい第三者に「この説明を、経営者にも理解できるように説明してくれますか」と頼むのです。
原因2:『経営者の意図が言語化されていない』
例えば
経営者が思ってること:「うちの強みが出るサイトにしてほしい」
外注先が理解すること:「?」← 『うちの強みが出る』ってどういう意味?
→『曖昧な指示』→『見当違いなサイト』→『修正が何度も必要』
経営者ができる対策
対策1:『あなたの事業の特徴』を3つ言語化する
『3つ』の理由:
- 多すぎると、外注先も、サイトも『ぼやけた』ものになる
- 3つなら『優先順位』も付けやすい
例:製造小売業
- 特徴1:「〇〇の強み」
- 特徴2:「〇〇という技術」
- 特徴3:「〇〇という実績」
対策2:『その特徴を、新規客にどう伝わらせたいのか』を決める
例:製造小売業
- 「〇〇の強み」→「品質が高い=値段に見合う」
- 「〇〇という技術」→「プロからも認められている」
- 「〇〇という実績」→「信頼できる」
対策3:『その意図を外注先に伝える』
外注先への説明: 「うちの『特徴は〇〇です。新規客に『〇〇という印象』を持ってもらいたいです。そのために、サイトの『〇〇のページ』に『〇〇という情報』を前面に出してください」
→『具体的な指示』になります。
対策4:『修正指示も具体的に』
× ダメな修正指示: 「もっと、うちの特徴が出るようにしてください」
◎ 良い修正指示: 「『うちの強み』という特徴を、もっと目立つようにしてください。具体的には、トップページの『〇〇の位置』に『〇〇の写真』と『〇〇の説明』を入れてください」
原因3:『更新・運用の責任が曖昧』
例えば
「完成したら、あとは誰が更新するのか」が決まっていません。
結果:サイトが放置される → 古い情報のままになる
経営者ができる対策
- 契約時に『更新方法』『誰が何をするのか』を決める
- 「自社で更新できるサイトにしてください」と指示する
- 運用後のサポート(トラブル対応)も含めて契約する
実例:教育関連事業者
ビフォー: 5年前に作ったサイトのまま、更新方法もわかりません。
改善: 「自社で更新できるサイト」に制作し直し、更新方法までサポート。
結果: 継続的に最新情報を掲載できるようになりました。
原因4:『外注先の選定が目的ありきでない』
例えば
- 「WEB 制作会社なら、どこでも同じ」と思っていた
- 「安さで選んだ」「有名だから選んだ」という判断
→「あなたの業界を理解しているか」という視点がない
経営者ができる対策
- 提案時に「あなたの業界を理解していますか」と聞く
- 「類似企業の実績」を見せてもらう
- 「うちの強みをどう活かしますか」という質問をする
原因5:『相談できるパートナーがいない』
例えば
発注後「何か悪い気がするけど、何が悪いのかわかりません」という状態。
→「でも、相談する人がいない」
経営者ができる対策
- 発注前から「定期的に相談できるパートナーを持つ」
- 「進捗確認」「品質チェック」を第三者にしてもらう
- 「うちの意図が本当に伝わってるか」を確認する
事例:製造小売業
ビフォー:外注先に丸投げしていた。
改善:サイト制作の前段階としての事業の軸から詰めることができた。
結果:自社の特色の出し方がわかった。さらに制作段階での「これって何ですか」→ すぐに翻訳してくれる。その結果『納得のいくサイト』が完成。
5つの原因の共通テーマ:『仲介ステップが足りなかった』
上記5つの原因に共通するのは、『仲介ステップが足りなかった』という一点です。
図解:
× 失敗パターン: 経営者 → 外注先 (直接やり取り。『理解のズレ』が生まれやすい)
◎ 成功パターン: 経営者 ← 仲介者 → 外注先 (仲介者が『翻訳役』『確認役』『品質管理』をする)
実例で見る:仲介ステップを入れたら何が変わったか
事例1:製造小売業
ビフォー:
- 外注先:「〇〇を実装します」
- 経営者:「?」← わかったふりをしていた
- 完成:「あ、こんなサイトなの?」と期待と違う
改善:
- 仲介者が『外注先の説明を翻訳』
- 仲介者が『経営者の意図を外注先に伝える』
- 仲介者が『品質チェック』
アフター:
- 思ったようなサイトが完成
- 大手企業からの契約問い合わせが入った
事例2:教育関連事業者
ビフォー:
- サイト制作業者に丸投げ
- 更新方法がわからない
- 5年間、サイトが放置されている
改善:
- 「自社で更新できるサイト」に制作し直す
- 更新方法までサポート
- サイト完成後のサポート体制を整える
アフター:
- 継続的に最新情報を掲載できるように
- 大手企業からの『法人研修』の問い合わせが入るように
事例3:小売関連事業
ビフォー:
- 5年以上前のサイトのまま
- 更新方法がわからない
- サイト経由の問い合わせ:ほぼゼロ
改善:
- サイト制作と同時に『事業の整理』もできた
- 「自社で管理できる体制」を整えた
- 運用後のサポートを受ける
アフター:
- サイト経由での問い合わせが増加
- 既存顧客の掘り起こしにも繋がった
チェックリスト:あなたとIT外注先の関係は大丈夫?
□ 外注先の説明で『専門用語』が出てきたとき、わかったふりをしていないか
□ 外注先に『自分たちの特徴』を3つ言語化して伝えたか
□ 『修正指示』は『具体的』か(それとも『曖昧』か)
□ 『更新方法』『誰が何をするのか』が契約時に決まっているか
□ 『相談できるパートナー』を持っているか
□ 『定期的に進捗確認』をしているか
□ 「本当にこれで大丈夫か」を第三者に確認してもらっているか
1つでも「いいえ」があれば、改善の余地があります。
最後に
IT外注先と『話が噛み合わない』のは、外注先が悪いのではなく、『仲介ステップが足りなかった』ことが原因です。
多くの経営者が『直接やり取り』しようとして、『理解のズレ』が生まれ、『期待と違うサイトができる』という悪循環に陥っています。
130社の企業をサポートしてきた中で、『仲介ステップを入れただけで』うまくいった企業がたくさんあります。
『仲介者』として、あなたと外注先の『架け橋』になることで、『思った通りのサイト』『期待通りの成果』が生まれます。
次のサイト制作・システム導入を『成功させたい』なら、『仲介者を持つ』という選択肢を検討してみてください。
あなたのプロジェクトの『相談役』『品質管理』『外注先とのコミュニケーション管理』を一括して行います。